「楠水ギャラリー」は「本庄の大楠」を描く福岡在住の画家、嶋田隆の作品・資料・プロフィール・エピソード等を紹介している公式ホームページです。

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GALLERY 2001-2006 ギャラリー

大楠
製作年代1935年〜1979年

製作年代1980年〜1988年

製作年代1989年〜2000年

製作年代2001年〜2006年
その他
製作年代1936年〜2002年
書・漢詩
製作年代1975年〜2001年

題名 老楠孫を産む2001
制作年代 2001年 画材 油彩 号数 50
全日本美術協会の本展で、「老樟孫生」を発表してから20年。大樟にも変化がありました。かつての火事で穴を開けてしまった主幹には赤い銅版で蓋がかけられました。よく見ると老いがその色を変えています。暗い祠には、永年の間、ここを根城にしているふくろうの姿が見えるようです。しかし、歳を経ても朝の光は変わることなく空洞の隙間から差しこんでいます。
所蔵:特別養護老人ホーム誠松園

題名 青の大楠
制作年代 2002年 画材 油彩 号数 10
夏の日差しを浴び、大樟が青い色に染まっています。私はこの絵を描く前に同じキャンバスに赤い色調で「秋の大樟」を描いていました。25年前展覧会に出したその絵を、私はどうしても気に入らず、いつの間にか塗りつぶしてしまいました。その構図を基に青い色調で描き直したのがこの絵です。しかし、どうしてもこの構図が今の自分の気持ちに会いません。私はある朝、思い切ってこの絵を塗り替えることにしました。その絵がこれです。

題名 孫とおじいちゃん(抽象)
制作年代 2002年 画材 油彩 号数 20
「これも大樟ですか」と聞かれたら、「何に見えますか」と問いかえす。これほど楽しいことはありません。「絵はみんなが、自由に感じればいいんだよ」と言いながら説明するうちに、気がつくこともあります。ここには、孫娘に支えられ大樟と戯れている私がいます。

題名 春の大楠
制作年代 2003年 画材 油彩 号数 10
連作の一部「冬の大樟」から1年。「大樟の四季」の4部作が完成しました。実は、25年前に一度描いていた「四季の大樟」は、「春」と「冬」を残すのみとなっていたのです。当時連作を入れるため特注した額にもう一度10号の絵を4枚入れ、「平成の四季の大樟」が完成しました。

題名 秋の大楠
制作年代 2003年 画材 油彩 号数 10
妻を亡くした私の生活は若い孫娘によって支えられるようになり、悲しみも癒されてきました。私は大樟の一部に着目するようになりました。自分と向き合い、今の私が一番大切に感じているものだけを取り出し、描きたいように描くことが無上の喜びとなりました。銅版をかぶった「おじいちゃん」に「孫の樟」が寄り添っています。

題名 大楠三大B(抽象)
制作年代 2003年 画材 油彩 号数 50
大樟と向き合い開放感を味わう時、私は自分の心に忠実になり、自分に寄り添い、自分と対話しています。「本庄の大樟」はいつしか「私の大樟」となりました。明治の大火事に遭遇しながらも生き延びてきた大樟に、大正・昭和・平成と時代を見つめてきた自分の姿を重ねています。私を通して自由に形を変えることで、大樟が昇華され、私の魂と一体化してきました。

題名 緑の大楠(抽象)
制作年代 2004年 画材 油彩 号数 20
丸い銀色の玉は大樟の中にある空洞かはたまた大樟を見つめる月か。大樟を柔らかな曲線で描き、私の魂と融合させました。
所蔵:築城町役場
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