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題名 |
枯死寸前 |
制作年代 |
1980年 |
画材 |
油彩 |
号数 |
10 |
1980年、大樟が栄養失調から葉を落としてしまったときの様子を描いた一枚です。私は日ごとに葉を落としてゆく哀れな大樟を見つづけては、一日も早く対策を講じてもらえるよう、町長に働きかけました。 |
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題名 |
大楠全景 |
制作年代 |
1981年 |
画材 |
油彩 |
号数 |
50 |
「一足お先にお嫁いり」。この絵は、東京の上野で行われた全日本美術協会主催の展覧会場から直接、結婚が決まった娘の嫁ぎ先に送りました。 |
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題名 |
老楠孫生 |
制作年代 |
1982年 |
画材 |
油彩 |
号数 |
50 |
大樟の裏側に回り、「西から見た大樟」を作成して三年が経ちました。この構図はおもしろく、描いていると次々にイメージがふくらんできました。ぽっかりと口をあけた焼け跡の空洞からは、元気な孫生(ひこばえ)が朝日に向って立ち上がり、火事でその身を焦がしてしまった老樟は、狐やウサギ、狸の形に姿を変え、自分の後を継いでくれる若い力を見守っています。次の世代への限りない希望を託したこの絵は、展覧会で共感を呼び、毎日グラフ、芸術家年鑑、芸術グラフなどに掲載されました。 |
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題名 |
大楠蘇生 |
制作年代 |
1984年 |
画材 |
油彩 |
号数 |
10 |
迅速な手当ての結果、見事に新芽を吹きました。その大樟の姿をおじいちゃんに見立て、復活の喜びを「赤頭巾」で表現しました。鳥居と大樟を比べれば、この木の大きさがおわかりいただけると思います。 |
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題名 |
老いて益々盛んなリ1985 |
制作年代 |
1985年 |
画材 |
油彩 |
号数 |
30 |
所蔵・青蓮保育園。前景に植え込みをおくことで、樟の木の後ろに広がりが感じられます。右側の空洞には「子樟」が顔を覗かせています。 |
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題名 |
国の天然記念物本庄の大楠蘇生するA |
制作年代 |
1986年 |
画材 |
油彩 |
号数 |
30 |
1985(昭和60)年、日本美術出版社が「サロン・ド・パリ」を創立し、海外で日本の美術展を開催することになりました。これまでずっと国内の展覧会に「大樟」を出品してきた私は、「大樟」を世界に広めたいと思うようになりました。正会員に応募したところ、合格証と会員証の盾をいただきました。これも皆、大樟の神様のお陰です。この絵は、第1回パリ展で、サロン・ド・パリ芸術公論賞を受賞しました。
所蔵:増成善明氏 サロンドパリ芸術公論賞受賞 |
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題名 |
国の天然記念物本庄の大楠蘇生するC |
制作年代 |
1988年 |
画材 |
油彩 |
号数 |
30 |
この絵は、フランスのパリで開催された第3回サロン・ド・パリ展に出品しました。海外に出品するので、日本らしさを出すために漢字を書き込んでいます。支柱を以前より細く、湾曲して描くことで、支えねばならない木の重さを表現しています。大樟の葉は遠くから見ると、枝ごとに丸く繁り、太陽の光を受けてきらきらと輝いています。 |
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